撮影日 2015年5月
群馬県前橋市
プライバシーを重要視した家づくりや防犯性を考慮した街づくりを推しすすめるあまり、街の中には憩いの場がなくなり、地域のコミュニティーが閑散としつつある。本物件では、元来、敷地の奥にあるべき「離れ」をおもてへ出し、街の一部となるべくデザイン。母屋との間に生まれた路地空間がコモンスペースとしての離れをさらに実用的かつ魅力的なものへと昇華させ、さらに、プライベート空間を2階にまとめ、開口部を可動建具で守ることによって、無理なく街へ開くことを可能とした。
撮影日 2015年5月
撮影日 2015年5月
受賞番号 | 16G100776 |
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受賞対象名 | プレミアム.J 前橋みなみ |
部門/分類 | 住宅・住空間 |
所在地 | 群馬県前橋市 |
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審査員コメント
過密な都市部だけではなく、地方においても住宅は過剰に閉鎖的になっている。そのことが街全体の閉塞感に繋がっていることに対し、真正面から挑戦する戸建て住宅である。1階をパブリックに開放するために、「路地」と「離れ」を利用する平面計画は、シンプルでありながら効果的だ。細やかなディーテールデザインも完成度が高く、地域価値を高める戸建て住宅のプロトタイプと呼びたいデザインである。