撮影日 2019年11月
宮城県仙台市
共働き夫婦の比率が約7割となった現代において、親世帯と同居し協力を得られれば大きなサポートとなります。しかし、異なる世代との同居は生活リズムの違いによるストレス軽減のために住空間を分離するケースが多く、日常的な交流がとりにくいというデメリットがあります。そこで、室内からだけでなくテラスを通じて外部からも祖父母の趣味部屋に孫が気軽に遊びに行けるようなプランとし、世帯間の交流促進を試みました。コの字型に挿入された現代の縁側のような「土間テラス」は、上下階を視覚的につないで家族の気配を伝えてくれます。三世代で暮らすことの温かさを感じられる住まいとなりました。
三世代同居にふさわしい、説得力ある住宅像が提案されている。水平基調の外観と深い軒を特徴とする本シリーズは、過去のグッドデザイン賞でもその完成度の高さが認められてきた。今回の三世代同居モデルでは、コの字型の構成の内部に土間テラスを挿入し、世代間の交流を促進している。1階の角を単純に開放するのではなく、外部空間をコの字型に取り込むことで、従来から展開されてきたマッスとヴォイドの関係性をさらに洗練させ、信頼感のある美観と機能性を高めている点が高く評価された。
受賞番号 | 25G120936 |
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受賞対象名 | J・レジデンス 仙台港 |
部門/分類 | 建築(戸建て住宅〜小規模集合・共同住宅)受賞 |
所在地 | 宮城県仙台市 |
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構造 | 木造(WP工法) |
階数 | 地上3階 |