撮影日 2024年8月
神奈川県横浜市
横浜駅周辺の新たな価値創造と魅力向上が求められるエリアに位置する集合住宅です。商業施設が密集する駅前周辺において、光と緑と風を感じられるオープンスペースをつくり、街にゆとりをもたらしたいと考えました。川からの浸水防止の高低差を利用して人々が気軽に座れるベンチや大階段をつくり、潤いある親水空間となる広場を街に提供しています。
近年の気候変動により、各地で大雨に起因する水害が多発している。建物内への浸水を防ごうとすると、街との境界部分に擁壁等が立ち上がり、街との連続性が失われてしまうという課題がある。本プロジェクトは、川に面する側に奥行きのある広場(キャナルテラス)を設け、微地形によって緩やかに川側道路と敷地をつなげることで、浸水対策と居場所の創出の両立を試みたものであり、非日常と日常を繋ぐデザインとして、高く評価できる。広場には木陰を作る樹木や居場所となるベンチが配置され、テラスに面した部分にカフェを設けるなど、街に賑わいをもたらす工夫がなされている。貫通通路を設けることで裏側道路からのアクセス性にも配慮されており、地域に貢献する優れたプロジェクトである。
受賞番号 | 25G131045 |
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受賞対象名 | シティハウス横浜 |
部門/分類 | 建築(中〜大規模集合・共同住宅)受賞 |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
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構造 | 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 |
階数 | 地上18階 |
戸数 | 165戸、その他事務所・店舗あり |
竣工 | 2024年6月 |