撮影日 2020年9月

2021年度受賞

新宿住友ビル

東京都新宿区

公開空地をガラスの大屋根で覆い、
「全天候対応パブリックエリア」に再構築

超高層ビル黎明期に竣工し、初めて200mを超えた歴史的価値が高い「新宿住友ビル」のリニューアルプロジェクト。 本計画では、リノベーションを主軸とした大規模な改築「リビルド」により、新築を超える「新たな価値」を実現した世界的にも稀有な事例である。既存ビルを利用する約10,000人の活動を生かしつつ、ビル機能を稼働しながらの工事の遂行など、難しい問題を乗り越え、47年間愛され続けたビルに「アトリウム」という新たな起爆剤を加え、次の未来を見添えたアップデータを遂げた「世界的に最もサスティナブルな超高層ビル」として生まれ変わった。

撮影日 2020年7月

撮影日 2020年7月

撮影日 2020年7月

撮影日 2020年7月

撮影日 2020年7月

    審査員コメント

    既存建物の改修整備は、様々な制約がデザインをアップデートする際の足枷となり、形態操作をする上で異物を付帯したような印象を与えるケースが多くみられる。ましてや本計画は50年近い高層ビルの改修計画であるが、都市に建つ太い幹が大地に根を張るような力強さを取り戻したとみれば、デザイナーの語る「建物が進化/成長できた」という言葉もあながち間違いではないように思える。一方で、都市の高度利用による経済成長を支えてきた近代ビル群が、温暖化や少子高齢化による社会変動リスクを受け入れ、新たな価値をどのように生み出していくのか。それは、大地(公開空地)との一体化により得られた安全性や快適性という公共財をどのように還元していくのかという問いに集約される。災害時はもちろんのこと、日常時の使われ方に本プロジェクトの持つ本質的な価値がみえてくることを期待したい。

     

    受賞概要

    受賞番号 21G141329
    受賞対象名 新宿住友ビル
    部門/分類 建築(公共施設)・土木・景観

    プロジェクト概要

    所在地 東京都新宿区
    構造 鉄骨造、地下部は鉄筋コンクリート造及び鉄骨鉄筋コンクリート造
    階数 地上 52階、地下 4階、塔屋 2階 /建物高さ 210.3m
    竣工 1974年3月(リニューアル竣工/2020年6月)