撮影日 2022年7月
大阪府大阪市
本物件は、高級賃貸マンション「ラ・トゥール大阪梅田」、分譲マンション「梅田ガーデンレジデンス」、ホテル「ヴィラフォンテーヌ グランド 大阪梅田」、商業施設など、多様な都市機能を有する超高層複合再開発タワーです。(街区名称:梅田ガーデン)大阪駅至近の旧大阪北小学校跡地に建設された本物件は、地上56階、高さ191m、延床面積約10万8,000㎡の規模を誇ります。
開発に伴い、狭い路地を一方後退で拡幅し「並木道」を設けることで、回遊性を高めて沿道店舗の活性化を目指すとともに、多様なイベントを想定し解放感のある「青空広場」を計画しました。木漏れ日の落ちる並木道は街の景観に寄与し、賑わいを創出。従来の町並みとも親和性が高く、高い評価を得ました。また、従前建物のファサードデザインを引き継ぎ、親しみ湧く「地域のシンボル」となる建物を目指しました。
以前は小学校だった敷地面積6,837.63㎡ものスケール、JR大阪駅近くの都心部で、歴史のある「お初天神商店街」などが路地状に展開し活気がある。そのようなロケーションの広大な敷地を活かした複合高層建築である。1階は商店街に面することから店舗とし、外壁をセットバック、ピロティ空間とし、緑豊かな歩道を計画。2階は日常時、会議室、コミュニティセンター、キッズルームなどのシェアスペースを配し、非常時の防災倉庫も設置するなど地域の拠点となる優れた計画である。3階:住宅用駐輪場、4~8階:ホテル、9~39階:分譲住宅フロア、40~56階:賃貸住宅フロアという機能構成で、4階からはさらに外壁をセットバックさせ、周辺環境への圧迫感を軽減し、基壇部は以前あった小学校と高さを合わせ、校舎のファサードも踏襲する意識を持って取り組んだことは大変素晴らしい姿勢である。今後の展開が期待されるところである。
受賞番号 | 23G131017 |
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受賞対象名 | ラ・トゥール大阪梅田/梅田ガーデンレジデンス |
部門/分類 | 建築(中~大規模集合・共同住宅) |
所在地 | 大阪府大阪市 |
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構造 | 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) |
階数 | 地上56階、地下1階 |
戸数 | ラ・トゥール大阪梅田(賃貸住宅) 134戸/梅田ガーデンレジデンス(分譲住宅) 584戸 |
竣工 | 2022年3月 |