撮影日 2023年9月
東京都立川市
日本古来の家は、風土に適応する形で自然に対して開き、共存してきました。しかし、地球温暖化問題への対策として脱炭素社会の達成を追い求め、外皮を強化した結果、住宅は自然環境と切り離された存在となりつつあります。そこで、様々な半外空間を内包し内外をつなぐことにより、太陽光や風などの自然を利用しながら共生し、気候変動に対応する住まいの創造を試みました。消費エネルギーを抑えながら快適に暮らすことが可能となり、脱炭素社会への貢献につながっています。
都市にありながらも、自然の中で憩う感覚を組み入れた戸建住宅である。半外部空間は、空の変化を邸内に導入し、どこにいても自然に面している感を与える。移り変わる要素が、大谷石や大理石、天然木リブ、ウォールナット挽板フローリング等の自然素材を、生き生きと感じさせる。住宅の断熱性・気密性を上げることだけでなく、風の通り道を作り、自然光を適切に活用することで、エネルギー消費を抑えるという意志が、説得力のあるデザインにまとめ上げられている。
受賞番号 | 24G120937 |
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受賞対象名 | プレミアム.J 立川 |
部門/分類 | 建築(戸建て住宅~小規模集合・共同住宅) |
所在地 | 東京都立川市 |
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構造 | 木造(枠組壁工法) |
階数 | 地上2階 |