神奈川県横浜市
昨今の暮らしの変化により家の役割が見直され、「仕事をする」「おうち時間を楽しむ」などのニーズに対応できる家が求められている。また、家の滞在時間が長くなったことで、快適性の向上と近隣との繋がりも重要視されるようになった。本計画では、半外空間を住居内に立体的に組み込み、多彩なシーンを住まいの中に生み出すと共に、採光・通風を促し、開放感ある快適な住環境を創造した。また、1階の「土間空間」「コミュニティパティオ」を近隣への繋がりのハブとして利用するなど、地域との接点としてのファサードとなり、街に開いた住宅となっている。
住空間に様々な半屋外空間を内包させた設計手法は、土間や縁を取り込んだ伝統建築にも見られるように、快適でエネルギー負荷の低い空間を実現することのできる魅力的な提案である。このように外に開く住まいを豊かに安全に実現するためには、良質な「外部」が不可欠であることから、この提案の先には、植栽等による外部環境の整備と地域コミュニティとの交流という、街区の美化と活性につながる利他的な波及効果も期待される。
受賞番号 | 21G111005 |
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受賞対象名 | NEW J・アーバンコート二俣川 |
部門/分類 | 建築(戸建て住宅~小規模住宅・共同住宅) |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
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構造 | 木造(WP工法) |
階数 | 地上3階 |