Sumitomo

34,000㎡超の敷地内に、高層ツインタワーマンションや、エネルギーセンター、商業や福祉施設、広場、体育館などを集結させた大規模複合再開発事業。「にぎわい・居住」、「スポーツ・エネルギー」、「医療・福祉」の3つのゾーンに区分し、環境にやさしく、災害にも強いエネルギーセンターを計画。各建物にはCEMS※1の導入や建物をつなぐ空中歩廊を利用した通信網を整備し、エネルギー（電気・熱）の一元管理と見える化を行っている。 本物件は、大和ハウス工業株式会社、北4東6周辺地区市街地再開発組合、株式会社大京、北海道瓦斯株式会社、住友不動産株式会社、株式会社フジタの共同事業となっている。
※1. 地域全体のエネルギーを管理するシステム。「コミュニティ－・エネルギー・マネジメント・システム」。

審査員コメント

分散型のエネルギー供給における試みとして、秀逸なプロジェクトである。 注目すべきは、中心となっているエネルギーセンターからエネルギーを供給する三つの施設のエネルギー利用のピークが異なることを活用した、効率化である。分散型では、単位を小さくするほどこうしたバランスはとりにくくなるはずだが、本プロジェクトでこれをみごとにやり遂げている。 今後、三つの施設の一つだけが別の用途に転用されるといったことが起こる時に、この計画がどのように調整可能なのか、興味が湧く。