東京都足立区
住宅密集地では近隣住戸との間隔が十分に取れず、居住者のプライバシーを守るために閉鎖的な住宅になりがちです。また、閉じた住宅では採光や通風が悪くなり、快適さの面で妥協せざるを得ない状況です。かつての日本の住まいには、縁側や土間のような内と外を取り持つ「間」が存在していました。失われた「間」を取り戻すことで、街と人とを分断せず穏やかにつなぎながら、都市型住宅の問題を解決し、広がりのある関係性が生まれると考えました。
2世帯住宅の間に半外部空間を挿入することで、2世帯を緩やかに繋いでいる点が評価された。共有の半外部空間に対して両世帯が開かれることで、プライバシーを守りながらも街に対して閉鎖的でない住宅となっている。半外部空間を通じてお互いの気配を感じられるので、交流も生まれやすいであろう。外へ直接開かれる開口部にはメッシュスクリーンを設え、プライバシーを守りながら柔らかく街の気配とを繋げている点も良い。オープンエアリビングも適度に守られた半外部空間として魅力的である。
受賞番号 | 23G120923 |
---|---|
受賞対象名 | J・アーバンⅢ 西新井 |
部門/分類 | 建築(戸建て住宅~小規模集合・共同住宅) |
所在地 | 東京都足立区 |
---|---|
構造 | 木造(枠組壁工法) |
階数 | 地上3階 |