東京都目黒区
都心に住むことを選択した単身あるいは家族世帯のため、都心部のコンパクト住戸であっても広く住むことができる新しい間取りの概念を提案した。これまでの一般的なLDKの間取りでは、部屋を仕切る壁や各個室に置かれる家具によって部屋はさらに狭く感じてしまう。本計画では、視線制御と収納の機能を集約した家具を間仕切りとして設置。寝室とリビングの空間を程良く分けながらも、プライベートを確保し、外の景色まで視界が抜けることで、明るく広い住空間の創出を実現した。
受賞番号 | 18G110931 |
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受賞対象名 | 共同住宅/シティハウス目黒ザ・ツイン |
部門/分類 | 中〜大規模集合住宅 |
所在地 | 東京都目黒区 |
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総戸数 | 160戸(NORTH棟:53戸、SOUTH棟:107戸) |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | NORTH棟:地上15階建、 SOUTH棟:地上16階建 |
竣工 | 2018年2月 |
審査員コメント
ワンルームの住戸に最小限の家具を備え付けるだけのシンプルな提案であるが、それだけに、良く整理されたインテリア空間に、必要にして最小限の仕切りになる家具が、非常に適切な寸法と構成で配置されている様子は、緩やかに日常生活を分節できる様子が創造され、共感が持てる。また打ち放しのインテリアと木質の家具という組み合わせは、新規性はないが汎用的で良質なデザインであることをこの作品を通して再認識できる。外観も整っていて、インテリアのイメージに共通した質をもっている。