六本木エリア

近年発展を続ける六本木一丁目駅直上の東西エリアにおいて、2地区の大規模複合再開発街区を完成させ、オフィスや住宅、商業施設など多様な用途で構成する施工区域約6haの大街区「IZUMI GARDEN」を創造しています。

六本木一丁目西地区第一種市街地再開発事業

昭和63年より当社が参画。約14年の年月を経て完成させた当社を代表するフラッグシッププロジェクトです。

本事業は、45階建の超高層オフィスビル「泉ガーデンタワー」を中核とする住宅、ホテル、イベントホール、店舗などで構成された街区と、旧住友会館の庭園を保存し、美術館などを整備した“緑と文化”の街区を共存させた、総延床面積約20万㎡の大規模複合開発です。

物件概要

事業名称
六本木一丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在地
東京都港区六本木1-6-1 他
敷地面積
約24,100㎡
総延床面積
約208,400㎡
建物規模
地上45階、地下2階 他
用途
事務所、住宅、ホテル、店舗 他
竣工
平成14年10月

事業のあゆみ

昭和62年
再開発協議会設立
昭和63年
再開発準備組合設立
平成 6年
都市計画決定
平成 7年
再開発組合設立
平成10年
権利変換計画認可
平成11年
新築工事着工
平成14年
竣工

街づくりの経緯 地区の従前の状況とまちづくりの概要

従前の再開発地区は、住友グループの迎賓館「旧住友会館」があったほか、米国大使館、スペイン大使館、スウェーデン大使館など主要国大使館が建ち並ぶ尾根道(通称)と、幹線道路(放射1号線)・首都高速道路に挟まれた最大20mもの高低差がある傾斜地に位置していました。
高低差があったため、地区内の道路は狭く連続性に乏しい状態でした。そのため業務地としての土地利用がなされず、尾根道沿いには、都心部にありながら豊かな樹木や植栽が屋敷庭園内に残り、緑の多い閑静な環境が残っていました。 一方で、幹線道路側の傾斜地や段状地には、老朽化した木造密集家屋が密集していました。そのため、防災性や住居環境の面から改善が必要でした。この課題を解決するために、市街地再開発事業が進められました。
本事業では、建物の共同化による防災性の向上に加え、約100名の地権者が港区・東京都と話し合いを進めて「開かれたまちづくり」をコンセプトとしたまちづりを行いました。地区周辺との調和を図りながら、街区ごとの特性に配慮したメリハリのある土地利用を実現しました。
”豊富な緑地を保存し美術館など整備した「緑と文化」の街区”を尾根道側に”新たなシンボルとなるオフィス棟などを幹線道路側に集約した2つの街区を共存させました。
さらに、幹線道路側の地下鉄駅(六本木一丁目)とオフィス棟を一体化とすることで、利便性が高まり、多くの人が集まる賑わいのある街づくりを実現しました。

街区を構成する主な施設

街づくりのポイント 街の課題の解消

緑と文化の街区整備

地区内には住友グループの迎賓館「旧住友会館」があり、江戸期から続く緑豊かな庭園を残していました。しかし、屋敷庭園であるため一般の人が楽しめるものではありませんでした。

そこで、旧住友会館の庭園を保存活用し、地域に開かれた緑地(約2,000㎡)を設けると同時に、地上1階、地下1階建の美術館(泉屋博古館分館)を建設することで “緑と文化”の街区を整備しました。
緑地の下には「泉ガーデンギャラリー」(多目的ホール)を設けて文化機能を高めるようになっています。
 地上部はできるだけ緑豊かな、公園のような環境とし、当地区及び周辺環境の質の向上に貢献しています。

旧 住友会館の庭園
開発前の低層過密
庭園の緑地を保存活用

地下鉄駅と一体になった広場の整備

東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅の改札口を出ると、そこは「泉ガーデンタワー」の1階となっています。ガラスで覆われた駅のコンコースは、幹線道路の下であるにも関わらず光があふれる快適な空間です。
超高層建物の足元を広く開放することによって、通常ならば暗い空間になりがちな地下広場を地上に開放した明るい空間としています。地下鉄の駅としては例のないあたかも地上に造られたかのようになっています。

「六本木一丁目」駅改札前のコンコース
「泉ガーデンタワー」1階エントランス

アーバンコリドール(歩行者通路)の整備

幹線道路や地下鉄駅側の「泉ガーデンタワー」と尾根側の「緑と文化」の街区は幅の広い歩行者空間「アーバンコリドール」で結ばれています。地下鉄駅前の「広場」と屋敷庭園を保存活用した「緑地」との一体性を確保しながら、広がりのある歩行者空間とすることで、「都市のにぎわい」と「都市の小自然」をつなぐ歩行者通路の整備を実現しました。
また、高低差を解消する上下方向のエスカレーターを設置するとともに、緑化を行い歩行の快適性を確保しました。
アーバンコリドールの上部から地下鉄駅方向を見ると緑の環境が連続して見えるように設計されています。一方、地下鉄駅前の広場からアーバンコリドールを見上げると、「都市の賑わい」を感じられるよう広場に面した段状広場に面して、各階ごとに特色のある店舗群が顔を見せています。

高低差のある開発前の道路
アーバンコリドールと段状広場「サンクンガーデン」

このアーバンコリドールは、桜田通りの営団地下鉄「神谷町」駅に至る歩行者通路に接続しているほか、「六本木一丁目」駅の自由道路を経由して六本木駅方向へ通じるなど、周辺の歩行者ネットワークにつながっています。

この歩行者通路は、桜田通りの営団地下鉄「神谷町」駅に至る歩行者通路に接続しているほか、「六本木一丁目」駅の自由道路を経由して六本木駅方向へ通じるなど、周辺の歩行者ネットワークにつながっています。

地域への貢献

“桜のある都市景観”と共に地域の賑わい創出

「六本木一丁目西地区」において整備した泉通りには、アークヒルズ(運営:森ビル株式会社)前の“スペイン坂”、“桜坂”と連続する全長約1kmの広範囲に渡り、約220本の一連となった桜並木が、植えられています。これにより、春の訪れと共に季節を感じ人々の心を和ませる“桜のある都市景観”を創造しました。

平成24年3月より、泉ガーデン「さくら祭り」開催し、周辺地域の方々との連携により、地域の魅力である桜並木をライトアップ※を開始しています。年に一度の幻想的で美しく映える“夜桜のトンネル”が、昼間と異なる表情を見せ、春を迎える恒例の景色として地域や訪れる人たちに大変好評を得ています。

また、「泉通り」の桜並木に続き、隣接する「六本木三丁目東地区」の開発に伴って「なだれ坂」にも新たに桜を植樹し、2街区で連動した“桜”のある都市景観を創造しています。
※ライトアップ対象の範囲は全長約750mとなります。

泉通りを彩る桜並木
夜のライトアップの様子

地権者様からの喜びの声

  • 昔はヘビ、蛙、蝉が沢山。今の蝉の声が絶えないような “自然を残した静かな環境”を高く評価している。
    清水様
    再開発事業に地権者として携わっての、事業や住友へのご印象は?

    先ず印象的なのは、担当者だった仁島さんが社長になった時の談話の内容が「泉ガーデンを担当して完成させたことが 自分のベースだ」 という話だったということ。
    そのお話を聞いて、悪い気はしないよね。 すぐにお手紙を出したら、お返事もすぐ頂けて嬉しい限りだ。 あのイタズラッ子のような仁島さんが社長になられたのだなあ、という嬉しさだ。
    事業の印象は、先ず「長くかかるものだ」ということと、「その間の担当の変わらない誠意」だ。

    完成した再開発ビルとマンションについての印象は?

    住む人や働く人にとってベストの環境だ。 特に自然を残して静かな環境を作ってくれたことを高く評価している。
    昔はヘビ、蛙、蝉が沢山いた。今も蝉の声が絶えない。これは旧住友会館の緑、なかんづく大木を残してくれたおかげだ。素晴らしく変わった部分と、昔のままの自然が共存しているのは貴重だ。マンションも落ち着いた外装が良い。

    一方、オフィスの青いガラスは斬新でこれも良い。タクシーの運転士も覚えやすいと言っていた。となりの再開発ビルも同じテイストで素敵だ。
    また地下鉄とこんなにうまく調和して接続している駅も他に見ない。 改札口を出ると青空が出迎え、傾斜地が景色の変化を付けている素敵な町だ。仮称「東六本木」だった駅名を、「六本木一丁目」に住友不動産と青島理事長の尽力で変更したのもよかった。

    事業について

    地権者の状況で、権利住宅の仕様などに差をつけたりもせず、先ず地権者から住戸を選ばせてくれた。地権者を真っ先に大切にしてくれるという住友の姿勢に感謝している。おかげで素晴らしい住戸をもらえた。眺望も抜群で、招待した親戚や友人にも羨ましがられる。 ルーフバルコニーではゴルフの素振りもできる。玉にキズは、最上階に住まいがあるため、夏に暑く冬寒いことぐらいなものだ。
    再開発は長くかかるものであり、自ずと「老後になって住む」ことになる。 セキュリティ、利便性、色々と考慮すると、マンションが最も適するのではないか?と今にして思う。

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  • 住友に対する評価が大きく変わった。
    今は満足と感謝で一杯だ。
    佐藤様
    再開発前と後で、何が変わりましたか?

    街が素晴らしく変わったことはもちろんだが・・・、自分の気持ち、住友に対する評価が大きく変わった。最初は地権者同士で「関西商人の住友だぞ。だまされるな!」と言い合っていて自分もそうだったが、今は満足と感謝で一杯だ。

    お気持ちの変化はいつ頃、どんなきっかけで?

    一朝一夕では変わらなかった。 準備組合設立から長い年月をかけて徐々に「担当者の粘り強さ」や「一貫して地権者を大切に思う姿勢」が分かってきたわけだが、何と言っても「人柄の良さ」がポイントだった。やはり最後は「人間対人間」ですね。 途中、世の中の環境も様々に変化したが、その時々の状況に応じて、住友の担当者と日建設計のコンサルによる丁寧な説明が的確で分かりやすかった。 また、この事業の行政的位置づけが「単体の開発」ではなく「大街区構想」という、一企業の都合ではない社会的意義を担ったものであったことも納得した大きなポイントだ。

    地権者同士の関係はいかがでしたか?

    自分は早くに地区外に転出したので皆さんと盛んに情報交換をした訳ではないが、事業途中には色々な意見や評価があったのだと思う。しかし少なくとも完成してからは文句がでない、という印象だ。最後まで再開発に参加しなかった方もいるが、再開発に参加した方は皆、完成後に納得しているはずだ。

    完成した街や建物へのご印象は?

    「人が集まる華やかさ」という点では他の地区に比べ控えめだが、自分は、港区六本木という都心一等地で最近流行りの「多数の人々が集まる拠点創り」ではなく、むしろ逆に「静かに落ち着いて仕事ができるオフィスや、住める街を創ってくれたこと」を大きく評価している。地味でも落ち着いた街づくりこそ住友の強みですよ。 開発中、自分が日本初上陸となる有名店をご紹介した時も、結局、住友は採用を見送った(笑)。当時は理解できなかったが、今では、その一貫した姿勢がよかったのだな、と思っています。

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六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業

先行開発された「泉ガーデン」との街並みの連続性・調和をはかった当社最大規模の再開発事業です。

本事業は、約2.7haの広大な施行区域にオフィスビル「住友不動産六本木グランドタワー」を中核とし、住宅、商業の3つの施設で構成された総延床面積約21万㎡を誇る大規模複合開発です。
駅前拠点に相応しく、駅直結となる新改札の設置や駅東西の歩行者動線を整備するなど、地域の利便性を図るとともに、駅前広場等を設け多くの人が行き交う賑わいの創出を図っています。

物件概要

事業名称
六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業
所在地
東京都港区六本木3-2-1 他
敷地面積
約19,200㎡
総延床面積
約210,000㎡
建物規模
地上43階、地下2階/地上27階、地下2階 他
用途
事務所・住宅・店舗・イベントホール 他
竣工
平成28年10月

事業のあゆみ

平成20年
再開発協議会設立
平成21年
再開発準備組合設立
平成23年
都市計画決定
平成24年
再開発組合設立
平成25年
権利変換計画認可
新築工事着工
平成28年
建物完成(全体竣工は平成30年度予定)

街づくりの経緯 地区の従前の状況とまちづくりの概要

本事業の施行区域は東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅の西側に位置しております。駅東側のエリアは当社が参画した再開発事業「六本木一丁目西地区(泉ガーデンタワー他、平成14年竣工)」など、先行して市街地整備が進んでおりましたが、駅西側については、改札がなく駅への動線が不便な事や、道路や歩道が狭く歩行者の安全性に問題を抱えるほか、エリア内の高低差が大きく、小規模ビルや老朽化した建物が並ぶなど駅前拠点でありながら、その立地特性を充分に活かせていませんでした。
これらの課題を解決するため、オフィスビル「住友不動産六本木グランドタワー」を中核とした防災性の高い建物を整備するとともに、駅西口改札の新設、地下鉄駅前広場、六本木通りと駅とをつなぐ地下鉄連絡通路、周辺道路の拡幅、災害時は一時避難場所としても活用できる複数の広場等を整備しました。 また「六本木一丁目西地区」との街並みの連続性・調和を図りつつ、高低差のある地形的な特性を活かして施行区域を南北2つの街区に分け、業務、商業、住宅といった多様な機能・用途を備えた駅前拠点に相応しい利便性と防災性に優れた街づくりを行いました。

街区を構成する主な施設

街づくりのポイント 街の課題の解消

駅と街とをツナグ快適な歩行者動線の整備

駅西側の駅前拠点として、地域の利便性を高めるため「六本木一丁目」駅西口改札を新設したほか、駅東西の歩行者ネットワークを強化するため六本木通りと駅を結ぶ地下鉄連絡通路や東西の自由通路を整備しました。
地下鉄連絡通路沿いには、約750㎡の地下鉄駅前広場と、約530㎡の地下鉄連絡広場を設けるとともに、商業店舗を配し新たに多くの来街者で賑わう空間を創出しています。あわせてバリアフリー化を図るため、複数のエレベーターを設置しました。

賑わいを創出する地下鉄駅前広場

緑豊かな広場の整備

南街区には、平時は憩いの場となる緑豊かな広さ約1,400 ㎡の「広場1号」を設けました。
あわせて災害用仮設トイレスペースと防災用井戸を設置し、災害時には一時避難場所として活用します。また、北街区の建物屋上にも広さ約1,000 ㎡の「広場2 号」を設けたほか、敷地内に散策路を整備するなど、防災対策とあわせて緑豊かな空間を創出しています。

地上広場「広場1号」

道路の拡幅や歩道状空地の整備

敷地外周部の区道を拡幅整備し、845号、846号についてはそれぞれ約6mから約12mに拡幅して、歩行者が安心して歩ける歩道も整備しました。さらに、電線の地中化や幅員4mの歩道状空地を敷地内に整備するなど、景観への配慮と併せ、歩行者に優しい街づくりとしています。

なだれ坂(区道846号線)
市兵衛町通り(区道845号線)
区道397号線

大街区「IZUMI GARDEN」

「泉ガーデンタワー(平成14年完成)」を核とした“六本木一丁目西地区”と「住友不動産グランドタワー(平成28年完成)」を核とした“六本木三丁目東地区”の2つの再開発街区を併せ、施行区域約6haの大街区「IZUMI GARDEN」として一体運営を行っています。

街区全体でオフィス総賃貸面積約18万㎡、住宅443戸、商業店舗47区画、ホテル189室、イベントホール、貸会議室、フィットネスクラブ、美術館の総延床面積約42万㎡の多様な機能が集積した六本木一丁目の新たなランドマークとなっています。
当社は、従来街区(六本木一丁目西地区)における運営管理経験やノウハウをもとに、この大街区において“街の価値”の維持向上を推進するため、季節に応じた賑わいイベント等を開催し、街の就労者、居住者や訪れる人々が街区の魅力を感じていただける街づくりを進めてまいります。