Interview

フロントコンシェルジュ

大切な家族に接するように、
想いをめぐらし、寄り添い、支える。

Profile 賃貸マンションコンシェルジュ
ビル事業本部賃貸住宅事業所

大学を卒業後、航空会社のグランドスタッフとして勤務。日々の仕事に満足はしていたが、働き方の見直しをきっかけに新たな環境を求めて転職。自身のプライベートとも無理なく両立できる環境で、語学や接客の経験を活かしながら、これまで以上にお客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供できるフロントコンシェルジュの仕事にやりがいを感じている。

大切な家族に接するように・・・
お客様それぞれの快適な日常をお届けする。

渋谷駅、代官山駅から歩いて8分。閑静な住宅街がたち並ぶ高台に「ラ・トゥール代官山」はあります。敷地面積15,000㎡という広大な土地にその礎を構え、月のお家賃が数百万円というお部屋も珍しくない、大型低層高級レジデンス。私はここで、フロントコンシェルジュとして働いています。
コンシェルジュの仕事は、居住者様の質の高い暮らしをサポートすること。お客様や宅配業者が来られた際のお取り次ぎ、タクシーの手配やお店のご予約、クリーニングの受け渡し、鍵のお預かりなど、その業務内容は多岐に渡ります。
前職はグランドスタッフとして、日々数えきれないほどのお客様と接してきましたが、その時間は非常に限られたもの。お客様を一期一会でもてなす空港とは異なり、ここでは居住者お一人おひとりと深く、長くお付き合いができます。それがやりがいですし、毎日顔を合わす私たちには、どこよりも質の高いサービスを求められます。
お顔とお名前、部屋番号を一致させるところから始まり、○号室の方は昼間にインターホンを鳴らしてはいけない、タクシーは必ずこの会社を使う、何曜日にお手伝いさんが来るので鍵をお渡しするなど、139家族それぞれの暮らしに合わせて最適なサービスをご提供しています。
常にアンテナを張りながら、「このご家族にはこうした方がいいんじゃないか」「何をすれば喜んでもらえるだろうか」と、考えを巡らせる。フロントの私たちの頭の中は、居住者の方に対する想いとサービスで溢れた状態です。だからこそ、何かお困りごとが発生したときも、素早く柔軟に対応できるのです。また、住友不動産の一貫した直接管理体制ならではの対応力やスピードの強みも、チームワークで居住者様の生活を支える後押しとなります。マニュアルにとらわれることなく、お困りごとを解決することはもちろん、お客様が期待する以上のサービスを心掛けています。

「娘がこんなに大きくなりました」
離れたあともつづく、家族のような存在に。

「ラ・トゥール代官山」の居住者の方は、3割近くが外国人。欧米、アフリカ、アジアなど、様々な国の方が住まわれています。英語力を活かせることも、私にとって大きなやりがいのひとつですが、言語や国という枠を超えて嬉しいことがありました。
駐在期間を終えて、オーストラリアにご帰国されたあるご家族から1通のメールが。そこには「娘がこんなに大きくなりました」というメッセージとともに、お子様の発表会の写真が添えられていました。
また、別のご家族からは「日本に戻るから、またあなたのいるマンションに住みたい」という連絡が直接来たことも。どちらのご家族についても、思い出されるのは特別なことのない日常の風景。雨の日に「自転車は滑るから気をつけてね」思わず自分の子供のように声掛けしたり、ケガをされて落ち込んでいるときにメッセージカードを渡したり。家族の一員のような想いをもって、接してきた日々の小さな積み重ね。そういったここでの暮らしを魅力的に感じていただき、居住者の方からも家族のように受け入れてもらえたのかなと思います。少しおこがましいかもしれないですが、お客様とサービス提供者という関係を超えたつながりを感じられた瞬間です。賃貸でありながら、退去後も関係が続く。家族のような存在になれるのも、この仕事の魅力だと感じています。

あこがれの先輩のように、
誰からも頼られる存在になりたい。

私が新人の頃、とても素敵な先輩がいました。その方はいつも落ち着いていて、スマートさの中に、人の温もりがある。誰からも慕われていて、「○○さんいますか」と居住者の方はわざわざ名前を指定してくるほどです。現在は産休に入られているのですが、「しばらく休暇をとる」というご報告をしたときも、居住者の方々が本気で残念がっていました。そして、いざ産休に入るときには、「元気な赤ちゃんを産んでね」とたくさんの方々からプレゼントをいただいていました。こうした関係性を築くことが、私の理想。少しでも先輩に追いつくために、ホスピタリティの高いホテルやレストランを自ら利用して、サービスについて研究しています。その中で気づいたことがあります。きっと居住者様は外でも一流のサービスを受けられているということ。私たちは、それを上回ってはじめて居住者様に認めていただける。これからも自分を磨き続けていきたいと思います。日々の暮らしを支える私たちこそが、いちばん身近で、いちばん信頼いただける存在であれるように。

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